Saturday 26 April 2008

θ 11番ホームの妖精 (電撃)

最初はθ(シータ)の文字は目に入りませんでした。
本屋の書棚に並んでいたのでふと手にとって、表紙をめくったところで興味が沸いて、ちょこっと読んでみたら意外とはまってしまって.....。

東京駅のレンガの駅舎が空中に浮かんでいる風景です。感覚的には中央快速のホームな感じです。
まれに10番線は到着ホームとして使うことはあるのですが、11といふ数字には なじみが無くて。
そういえば新幹線も15番線とかが思い浮かぶのに、記憶を辿ってもそこにはたどり着けづ。

作品中でも、「東京駅11番ホーム」は存在しない場所の意で使われて居たりするのです。
事実、存在しないホーム番号の様です。

違和感を感じるところは所々あったりしたのですが、最初の50ページはするりと読めたので、ふと買ってしまいました。今考えてみると、文体がですます調で、いつもの語り口調に近いといふところにシンクロしたのやもしれませぬ。

特権・命令順位の乱用は気になりますが、ちょっぴり悲しくて、テンポが良くて、SF的にはハード気味で、ちょっとはちゃめちゃで....。まぁ、登場人物が少ない分はすっきりしているやもしれません。結構クセもあったりしますし。

最後の〆の一段落が、心地よい後味を響かせてくれます。

θ 11番ホームの妖精

2 comments:

Anonymous said...

それは春雨のほの冷たいある日、私が少し遅めのディナーをちょうど終えた頃だったのですよ。
中学のときの体育着って、どこにしまってたかしらヽ('▽'*)ネ

まったく関係ないんですけど、
三面鏡を向かい合わせてじぃっと覗き込んでいた子供の頃を思い出しますヽ('▽'*)ノ

鏡が二枚あると、なにかが駆け抜けていきそうなのです、そんななにかが「一瞬」見えてしまいそうになるのですよ。

chisaya said...

そういえば、制服やらなにやらもいつの間にかどこかに行ってしまうものなのですねぇ。家の建て替えがはさまっていたりするとなおさらやもしれませぬ。
その割には従姉からのおさがりの服が意外と残っていたりして(^^;;


三面鏡に限らず、見えてしまうか、見えそうに感じるのか、見えるように思えるのかで大きく違うのやもしれませぬ。

私はその点、鈍いのではありますが、従姉はかなり鋭かったりしたりして。そんなのもあるんだな~と。

鋭い人は、買い物をするときには「声」が聞こえるそうです。