「涼宮ハルヒの憂鬱」「普通の人間に興味はありません!」
とまぁ、件の台詞が有名で、かつその台詞がすべてを物語っているようなかんぢもします。最初のインパクトで続いている感は否めないのやもとはおもいます。リメイクがはぢまったというのも、そんな風に勘ぐってしまいそうな雰囲気です。
人をひきつけるために、1つの台詞で惹きつけたという所は、これも一つの形と言えるのではないでしょうか? その後も、無難な所で話を進めているところでは、まぁ成功はしているのですね。
序盤で人をひきつけて~というものはよくあるもので、「インディジョーンズ」なんかもしょっぱなからドカンときたりしますよね。
ただ、それより前に、しょっぱなの1ページ+5ページ程ですべてのストーリーを語ってしまうという同じ様な手法をとっていたのが、この
「ノーストリリア」ノーストリリアは、オールド・ノース・オーストラリアの略だそうで。なんか、その響きが大好きです。
最初の1ページの4行で物語の中身を要約したものが出てきます。それから5ページ程、ちょっとした補足を加えて、「さぁ、これで読まなくても良い」と挑発してくれるあたり。なかなか計算されています。
SFとしては、そろそろ古めの部類になってしまうのでしょうが、それでも一読の価値はあるのかとおもいます。<人類補完機構>とどこぞやの「補完」を思い出すやもではありますが、アレとはまったく別物なのです。
冒険あり、恋あり、下層の人々の営みがありと。それらの合間に茶々を入れるかのように小話が挟まって、きっとそれも良い効果を出していたりします。他に、直接はかかわらない短編集が2冊ほど。読むなら全部まとめてがよいやもなのですが、入手できるかあやしい感じが無きにしもあらずだったりするのです。